X(Twitter)のエアリプ(空リプ)とは?使われる理由やエアリプする人の心理を解説

X(Twitter)

X(Twitter)には「エアリプ(空リプ)」と呼ばれる行為・行動があります。

エアリプは、X(Twitter)の仕様から生まれた表現の方法で、通常のリポスト(リプライ)とは異なるものです。

この記事では、エアリプとは何か?について解説するとともに、エアリプが行われる場面やエアリプする人の心理について詳しく解説します。

エアリプ(空リプ)とは

エアリプとは、X(Twitter)の公式のリポスト(リプライ)機能やメンション機能を使わずに行われる、特定のツイートやユーザーに対する言及のことです。

空リプ(からりぷ)とも呼ばれます。

日本では「エアギター(Air Guitar)」のように、「〜の振りをする」の意味でAir(「空気」の意味)という英単語が使われることがありますが、エアリプもその用法から使われるようになった言葉です。

ちなみに「エアーリプライ(Air Reply)」が略されて「エアリプ」と呼ばれるようになりました。

なおエアリプという言葉はネットスラング的な和製英語なので、海外のユーザーには通じません。

(海外では「subtweeting」と呼ばれるようです)

エアリプ(空リプ)の機能や特徴

エアリプとは具体的にどういったものか、エアリプの機能や特徴から見ていきましょう。

特徴①:言及した相手に通知が届かない

エアリプはリプライ機能やメンションを用いないため、特定の誰かに向けたツイートであっても、相手に通知されることがありません。

X(Twitter)で公式リプライやメンションを行うと相手に対して通知が届くため、リプライ相手にツイートの内容が必ず伝わります。

しかしエアリプの場合、相手に通知が届かないため、直接相手に伝えにくいことを、不特定多数に向けてツイートしたいという欲求を発散できます。

特徴②:自分に向けたものと確認しづらいため反応しづらい

エアリプは誰のことか明らかにしないものの、その内容は特定の誰かに向けられたものです。

そのため、見る人が見れば誰のことか分かることも多く、関係のない第三者は「あの人のことかな」と察する一方で、言及された本人にとっては自分のこととはっきり言われていないため、反応しづらいのが特徴です。

ポスト(ツイート)の内容を目にすれば「自分のことかも?」と察するケースが大半でしょうが、「それって自分のこと?」と聞くわけにもいかないため、非常にモヤモヤした気持ちに陥ることもあるかもしれません。

一方でエアリプを発した側は、相手に直接向かうことなく心情を吐露でき、場合によっては一定の共感や賛同を得られます。

エアリプは行う側に圧倒的に有利な構造で、それゆえにエアリプを繰り返していると、「あの人は性格が悪い」と思われることもあります。

自己保身的にも映るため、使い過ぎには注意が必要です。

特徴③:エアリプは繋がりのある関係が前提

エアリプで行っていることは、リプライやメンションを付けないただの投稿です。

ネットニュースやインフルエンサーの発言への感想に対して、自宅で家族に発言する感覚でポストしている人も少なくないかと思いますが、メンションを付けて言及するかどうかは、ユーザーによっても分かれるかと思います。

しかしこれらエアリプに当たるかというと、それはやや微妙かと思います。

というのも、それは相手方との関係性が希薄なためです。

エアリプの本質は関係性がある中での「ほのめかし」や「匂わせ」にあるので、お互いがお互いを対等なレベルで認識していない限りはエアリプは成り立ちません。

このことからも、エアリプは繋がりのある関係であることが前提といえるでしょう。

エアリプ(空リプ)の使われ方

エアリプは実際にどのような使われ方をしているのでしょうか。

ここでは主に下記の3つについて解説します。

  • 好意などの匂わせ
  • 悪意や嫌味
  • リアクションの回避

使われ方①:好意などの匂わせ

好意や憧れといったポジティブなツイートでも、エアリプは使われがちです。

このようなケースでは、何のことか分かるようにうっすらと匂わせたような内容であることが多く、期待や興味を刺激するような書かれ方をすることがあります。

使われ方②:悪意や嫌味

エアリプの使い方でもっとも多いのが、悪意や嫌味、批判などといったネガティブなものです。

正面切って批判することは避けつつも、言うべきことは言いたい場合に使われがちです。

またこの手のエアリプはフォロワーから見ても誰のことか分かるケースも多く、いいねやリツイートで反応を得やすい傾向があります。

承認欲求を簡単に満たせるため、行動を反復するきっかけになりがちな使い方です。

使われ方③:リアクションの回避

単純に相手からのリアクションが面倒な場合にエアリプで済ませるケースです。

X(Twitter)はコミュニケーションのハードルが低い分、具体的な言及が思わぬ関係性に発展することがあります。

人間関係をわずらわしいと感じる人にとっては、ポジティブなものであっても、関係性が生まれる要素を回避したいと考えるかもしれません。

そのような場合は、なるべく相手に認識されにくいエアリプが使われがちです。

なぜ鍵垢を使わずエアリプするのか

単純に言いたいことを言ってスッキリしたいだけなら、吐き出し用に作成したフォロワーゼロの鍵垢が安全です。

誤爆の可能性もありえますが、アカウントの設定色を変えたり発信するデバイスを固定するなどの工夫で、リスクは大きく下げられるでしょう。

しかし前述のように、エアリプの本質は匂わせやほのめかしのような「見る人が見ればわかる」という点にあります。

ある種の承認欲求が潜んでおり、誰かにこのツイートを見られたいという気持ちから行われるものといえるでしょう。

ほかのアカウントに絡まれずに発言したい場合も、エアリプを使うことはありますが、真に危険を回避するなら鍵垢などの運用が無難です。

エアリプでも発言内容には気をつけるべき

エアリプをするからには、発言内容を誰かに見てもらいたいという思いがあることは間違いないでしょう。

しかしエアリプだからといって何を発言してもいいわけではありません。

むしろエアリプだからこそ、「相手に直接届いていない」という気の緩みから深刻なトラブルに発展しかねません。

公開ツイートは不特定多数に公開されているものということを念頭において、不測の事態に陥らないよう、投稿内容はしっかり吟味しましょう。

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